6. 鎌倉にはまだ寺院がたくさんあるぞ!ー①


本日は、鎌倉駅周りの寺院について。

鎌倉には鎌倉五山に代表される、禅宗寺、特に臨済宗の寺が有名ですが、他の宗派に関係する寺院も多くあります。

ここでは、鎌倉駅そばの寺院3ケ所をめぐりますが、その内、2つは、鎌倉仏教の代表格「日蓮」(法華経)のお寺です。

1.妙本寺

まずは、鎌倉駅から東方向に歩いて、約15分ほどで行ける「妙本寺」から

妙本寺は、日蓮聖人を開山に仰ぐ、日蓮宗最古の寺院です。開基は、比企能員の末子で、順徳天皇に仕えた儒学者比企大学三郎能本です。

この地は「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれています。しかし、比企一族は建仁3年(1203年)に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされました。その争いを「比企の乱」といいます。

比企の乱の時、まだ幼少で京都にいたため殺されず、生き延びたのが比企大学三郎能本(よしもと)でした。能本は、鎌倉の町で布教をしている日蓮聖人に出会い、「わが一族の菩提を弔って下さるのは、このお方しかいない!」と決心し、自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりです。

日蓮聖人は、1260年比企能本の父・能員と母に「長興」、「妙本」の法号をそれぞれ授与し、この寺を「長興山 妙本寺」と名付けました。


日蓮聖人の立像です。
あの激しい日蓮からとちょっとイメージの異なる柔和なな表情のように見えます。

妙本寺のてっぺんに行ってきました。  

 

 

 

 


2.安養院
安養院は浄土宗の寺

この寺は、嘉禄元年(1225)、北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた笹目の長楽寺が前身といわれる。
長楽寺は幕府滅亡とともに焼け落ちた為、この地に移ったが寺は再び全焼。源頼朝に仕えた田代信綱が建立した田代寺の観音堂を移して再建された。

安養院の名は政子の法名である。本堂には本尊阿弥陀如来像と千手観音像と北条政子像が安置されている。

 

5月には、オオムラサキツツジが寺を埋め尽くします。 またここには映画監督・黒澤明氏が眠ります。

 

 

 

 

 

3.安国論寺
安国論寺は、日蓮宗の寺院です。創建は1253年です。安房から鎌倉に入った日蓮上人が松葉が谷に来て、初めて草庵を結んだ所の一つです。


日蓮上人は、20年この地で過ごし、その聖跡が寺となった。文応元年(1260)日蓮上人39歳の時、ここ草庵で「立正安国論」を著して前執権・北条時頼に建白しました。その為、度重なる法難を受けました。

 

この頃の鎌倉は、地震や洪水などの自然災害が頻発し、『立正安国論』の冒頭に記されたとおりの状況であったと考えられている。

 さらに、日蓮は、法然の念仏を批判し、 「念仏を禁止して正しい教えを広めなければ外国の侵略があり内乱が起こる」 と予言している。→ 元寇

  しかし、提出した『立正安国論』は、幕府には受け入れられず、念仏信者によって松葉ヶ谷の草庵が焼き討ちされてしまう。

 翌年には、再び鎌倉で活動を始めるが、幕府は日蓮を逮捕し伊豆の伊東に流した。

 それから2年後の1263年(弘長3年)、許された日蓮は再び鎌倉で布教を開始する。

 翌年には、念仏信者の東條景信に襲われ重傷を負うが、さらに自信を深めて活動したという。

 

山門を入ってすぐ、左手に平成23年12月に完成した正岡子規の歌碑が見えます。

鎌倉の松葉が谷の道の辺に法を説きたる日蓮大菩薩

 

 

今回は、鎌倉駅からちょっと歩いて行ける3つのお寺を紹介しました。ちょっと立ち寄る程度の時間がある時に、どうぞ、行ってみてください。