17. 奈良4寺巡礼(長谷寺、室生寺)
“はじまりの奈良”といわれるように、奈良は日本国の発祥の地。飛鳥時代から奈良時代には都があり政事の中心地でした。この土地に建つのが長谷寺(はせでら)、室生寺(むろうじ)、岡寺(おかでら)、安倍文殊院(あべもんじゅいん)の四寺です。いずれも創建1200年の歴史があり、庶民から貴族までたくさんの人の祈りを受け止めてきました。心のモヤを取り去るため、四寺を巡礼をする人が増えています。
まず、長谷寺。全国に多数存在する「長谷寺」の原点です。この地は古くからの聖地で、源氏物語や万葉集にも登場します。西国三十三所第八番札所としても知られる長谷寺は、四季を通じて境内が花に彩られる「花の御寺」として親しまれ、春は桜と牡丹、夏はアジサイ、秋はもみじ、冬は冬牡丹が咲き誇り、多くの巡礼者の目を楽しませています。
鎌倉の長谷寺も有名ですが、その関係はこんな感じです。 |
長谷寺仁王門から入っていきましょう。
長谷寺の登廊です。仁王門より本堂へと続き、屋根の付いた399段の石段で、天井には独特の長谷型灯籠が吊られています。
次は、長谷寺五重塔です。
明治9年(1876年)に三重塔が落雷により焼失、その後70年余を経て昭和29年(1954年)、戦後日本に初めて建てられた五重塔で「昭和の名塔」と呼ばれています。
長谷寺本堂鐘楼からの景色もまた、美しい。
次に、室生寺です。
真言宗の拠点である高野山がかつては女人禁制であったことから、女性の参詣が許されていた室生寺には「女人高野」の別名がある。女性だけではない。女性も(つまり男性も)入れるお寺です。 室生寺のお堂の中にも、美しい仏像が数々あるのですが、撮影禁止のため残念です。 |
仁王門門前にある、女人高野と刻まれた石碑です。男性はここで躊躇してはいけません。
室生寺本堂です。密教儀式を行うための堂だそうです。
室生寺五重塔です。屋外にある木造五重塔としては、法隆寺塔に次ぎわが国で2番目に古く、日本最小。高さは16メートル強、初重は1辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは興福寺五重塔の3分の1ほどだそうです。。
室生寺鎧門です。
「鎧坂」の両側には、シャクナゲをはじめとした木々の枝が迫り、春のシャクナゲ、秋の紅葉と、この「鎧坂」を下から仰ぐ風景はとても絵になるらしい。紅葉終わりのこの頃でも、こんなに絵に(写真に)なる美しさでした。 |
最後に、室生寺奥之院です。室生寺のさらに奥深いスポット奥之院。五重塔の先にある石段を登ると、右手に新しい道があり、その先、ずっと奥にあるのが奥の院ということでしたが、体力を考え、本日のお寺巡りはここまでとしました。