12.東大寺
まずは、奈良のシンボルの 東大寺の大仏様 から。
聖武天皇は仏教の力で国を平和にしようと(鎮護国家思想)し、地方ごとに国分寺・国分尼寺を建立させ、中央に大仏を741年に国分寺の建立を命じ、743年に大仏造顕の詔を公布され造営が開始され東大寺となりました。
奈良にはいくつものお寺がありますが、東大寺には是非ともお出かけください。どうしてかって?それは多くの人が一度は訪れたことがあるからです。小中学校の修学旅行目的地の人気スポットで、小さいころ一度は行ったことのある所なので、誰とでも共通の話題として、盛り上がること請け合いです。 |
大仏は752年に、大仏殿や講堂などの伽藍は789年に完成。その後2度焼失を経て、1709年に,現在の伽藍に再建されました。
さて、これから東大寺にはいります。ここは東大寺南仏殿です。
この南大門の左右に、金剛力士像があります。あの運慶と快慶が鎌倉時代に作った「阿吽の呼吸」の阿形(左)と吽形(右)です。ちょっと光線のかげんで見にくいのですが、よく見ると、恐ろしい顔をしています。
中に入っていくと、東大寺大仏殿なのですが、中に巨大な大仏が収まっているこの建物がとにかくでかい!
これが1300年も前に作られたとは驚きです。どんなふうに作ったんでしょうか。
奈良の大仏様こと、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)です。
大仏様は、華厳経(けごんきょう)の教主で、台座を抜いた高さは約15メートル。11.3mの鎌倉の大仏と比べても大変大きい。お顔は穏やかな表情をしています。
大仏殿の中には、大仏以外にいくつかの仏像が収められています。どの寺でも、内部の仏像の撮影は禁止されているのですが、ここは禁止されていません。そこで、私が撮影した仏像を載せます。
まずは、東大寺廣目天です。
次は、東大寺虚空像菩薩です。
もうひとつ、東大寺多聞天です。
ここで、東大寺大仏殿を出ます。
ちょっと上の方に行くと、東大寺二月堂がありまして、ここの前のレストランで、少しお酒と一緒に昼食を頂きました。
ここは、お水取りで有名です。
お水取り修二会という法会の中の一行事。目的は、仏の前で罪過を懺悔することであり、心身を清めた僧が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願する。
お水取りの通称は、東大寺領であった若狭から水を運搬して来たことに由来。
この行のハイライトは、練行僧が松明を持って走る姿は奈良の風物詩となっている。
近畿地方では、「お水取りが終わると春が来る」といわれます。