24.平安時代の神社


平安時代の神社 として、八坂神社、伏見稲荷大社、北野天満宮をご紹介します。

八坂神社は明治維新までは、「祇園社」「祇園さん」の名前で親しまれ、明治後八坂神社と改められました。現在では、全国の八坂神社の総本社です。京都三大祭「祇園祭」で有名です。八坂神社正面入り口の南楼門です。八坂の石段上に立つ西楼門です。
本殿です。

次は、伏見稲荷大社です。稲荷神は食べ物の神なので「五穀豊穣」がご利益ですが、転じて「商売繁盛」また、「家内安全」「学業成就」「縁結び」と様々な願いをかなえてくれる、身近な万能の神様です。
楼門の左右で、神社を守っているキツネです。キツネは神様の使いです。キツネの好物が油揚げということが「いなり寿司」の起源だそうです。
伏見のお稲荷さんは、千本鳥居で有名で、特に外国人観光客に大人気です。遠くから見てみきれいですが、中をくぐるとまさに別世界です。どこか夢の国に導かれていくような気分になります。

 

 

 

 

 

 

本殿です。

そして、最後に、北野天満宮です。「北野の天神さん」と親しまれています。学問の神さま・菅原道真を祀り、梅の名所としても有名です。毎月25日には、天神市(天神さん)が開催され、たくさんの露店と参拝者で賑わいます。899年、道真は右大臣となり、国家の政務を統括します。しかし901年に突如、無実の罪で太宰権帥に左遷され、その2年後、太宰府にて命を落としました。その後、京都でさまざまな天災などが起き、これは道真の成せる業と考え、都を守護する社として北野天満宮が創建されました。今も変わらず人々に信仰され続けています。

御本殿です。創建以来、何度も火災に遭い、現在の建物は豊臣秀頼によって造営されたものです。
境内にはあちこち「牛像」に出会います。これは道真が丑年に生まれたことに由来し、牛に関わる伝説が多く伝わり、“天神さんのお使い”とされてきました。
なで牛”と呼ばれ、頭を撫でると学業成就などの御利益があるそう。

 

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